カルピ戦はボアテンク先発へ。本田はまたもベンチスタートか
「彼にチャンスは訪れるだろう。お仕着せのセリフと思われるかもしれないが、私の要求していることを出してくれていない選手などはいない。彼は他の選手と同様、途中交代から使うか私を悩ませている。必要になった時は、プレーの解釈を間違えずに遂行してくれるものと信じている」
20日、カルピ戦の前日会見で、ミランのクリスティアン・ブロッキ監督は本田圭佑についてそうコメントした。ただこれは、「控えも含め私は全ての選手を見ている」というメッセージ以上のものではないだろう。少なくとも、カルピ戦での先発を意味するというものではなさそうだ。
システムは4-3-1-2。前節はトップ下にジャコモ・ボナベントゥーラが使われたが、ユライ・クツカの出場停止とアンドレア・ベルトラッチの故障の関係で彼はインサイドMFに下がる。そしてトップ下には、ケビン・プリンス・ボアテンクの起用が濃厚視されている。そして指揮官もまた、それを否定しなかった。
「態度といいパーソナリティーといい、彼には素晴らしいものがある。自分の力をアピールしつつ、チームに貢献したいという意欲に満ちている。(プレーする)高い可能性があるだろう」
前回のコラムの繰り返しになるが、ブロッキ監督はトップ下に求めるプレーについて「ボールに多く触ってパスを回していくようなクラシカルなトップ下ではなく、よく動いて左右のスペースに流れていくようなプレーを求める」と語っていた。
そういう意味ならば、本田よりもボアテンクがふさわしいという評価になっているようである。「ボアテンクを使え」という指令が上から降っていなければの話だが…(今季、フィオレンティーナ戦での途中出場でゴールを挙げた際は「ベルルスコーニが熱望したボアテンクが活躍」という見出しが地元紙でこれ見よがしに踊っていた)。