ポカールは準決勝。BVBに必須な守備の安定化
最後のタイトルとなった。2016年4月20日のDFBポカール準決勝、ボルシア・ドルトムントはアウェイでヘルタ・ベルリンと戦う。
前日会見で指揮官トーマス・トゥヘルは「明日の試合は特別な意味を持つ。疑いの余地はない」と意気込む。それはヘルタにとっても同じことだ。監督パル・ダルダイは「ドルトムントは優勝候補だが、我々は全てを注ぎ込む。そうすれば全てが可能だ」と尻込みしない。ヘルタが決勝に進出すれば、1979年以来のことになる。
ダルダイの「全てが可能」という言葉は、大言壮語とも言い切れない。ヘルタはリーグ戦でここ3試合を1分2敗と少し調子を落としているが、順位はチャンピオンズリーグ出場権内の4位にいる。
また、オリンピア・シュタディオンでは、BVBに昨季は1-0で勝利して、今季は0-0で引き分けた。ホームはドルトムントと相性は悪くない。ダルダイは「大きなカップ戦の勝負になる。情熱が重要だ。戦術はあまり重要ではないかもしれない」と口にする。
一発勝負の試合では、モチベーションの有無が結果を左右する。ダルダイが言いたいのは、そういったことだろう。準決勝では、なおのことだ。
士気の高いヘルタに対して、ドルトムントには、まずは守備をしっかりとすることが求められるだろう。4月の試合では、得点直後に追い付かれるなど、不用意な失点が目立っている。14日のヨーロッパリーグ、リバプール戦では、後半だけで4失点を喫した。
香川によれば、EL敗退後の16日にトゥヘルがミーティングで改めて守備の仕方を徹底したのだという。その甲斐あってか、17日のハンブルガーSV戦は3-0と無失点で勝利した。ヘルタ戦は一発勝負だ。引き続き、守備の安定は第一に必要となるだろう。