本田圭佑【写真:Getty Images】
クリスティアン・ブロッキ監督の就任で厳しい立場に置かれている本田圭佑は、やはり今季終了後のミラン退団に向けて動いているようだ。伊『カルチョメルカート.com』が報じている。
シニシャ・ミハイロビッチ前監督時代はレギュラーとして重用された本田には、2017年夏で満了になるミランとの契約を延長する可能性があったという。実際に監督交代前には代理人とクラブとの間に接触があったとしている。しかし数週間で状況が変わり、ミラン側に本田を引き止める意思はなくなった。
記事では本田がイングランド移籍に近づいているとしている。今年1月にはエバートン移籍の噂が持ち上がったが、現在は別のクラブから関心を寄せられているという。
一つ目はアジア市場でのアピール強化を狙うトッテナムだ。すでに韓国代表FWソン・フンミンが在籍し、来季のチャンピオンズリーグ出場も濃厚な北ロンドンの強豪は攻撃的MFの新たな駒としてだけでなく、マーケティング面でも本田の影響力に期待しているようだ。
二つ目はウェストハムと見られる。ロンドン五輪のメイン会場を改装した新スタジアムへの本拠地移転が決まっている同クラブは、今季プレミアリーグで躍進を遂げ、来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得まであと一歩に迫っている。新たなスタートを切るタイミングで本田を獲得することにより、クラブに国際的なイメージを植え付ける狙いがある。
両クラブとも現在ミランで受け取っているよりも高額の給与を受け取ることができ、チャンピオンズリーグ出場のチャンスもある。プレーする条件としてはイタリア残留よりも良いだろう。ブロッキ監督の信頼を得られないことで出場機会の減少が確実視される中、本田は移籍を決断するのか。シーズン終了後の去就に注目が集まる。
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