敗退ムード払拭。視線はカップ戦準決勝へ
44分。シャヒンのパスに抜け出したラモスが、1人で持ち込んで、右足を振り抜く。2-0。52分。ラモスのスルーパスに抜け出した香川を、エリアの外でGKアドラーが飛び出して倒す。レッドカードで、アドラーは退場となる。
1人少なくなって、BVBには、さらに余裕が出る。
86分。プリシッチからパスを受けた香川が、エリアの手前からライトナーとワンツー。シュートを打つ。GKが弾いたボールを、ラモスが詰める。3-0。
HSVに3-0で勝利して、BVBは敗退のムードを払拭する。
終盤に掛けても、香川はキレを見せた。「ハイテンション」の意識は、最後まで衰えることはなかった。そして、アンフィールドの死闘で上積みされた「経験」は、これからも失われることはないだろう。
監督トゥヘルは「水曜日のベルリンでのDFBポカール準決勝に向けて、我々は良い精神状態にある」と言う。
香川も「良い精神状態」で、しっかりと、ポカールの準決勝に向けて準備を進めていくはずだ。
(取材・文:本田千尋)
【了】