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香川真司 9年前

香川のHSV戦先制点演出は死闘での“経験”から。意識高いドルトはEL敗退ムード払拭、視線は既にポカール奪取へ

text by 本田千尋 photo by Getty Images

敗退ムード払拭。視線はカップ戦準決勝へ

トーマス・トゥヘル
トーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】

 44分。シャヒンのパスに抜け出したラモスが、1人で持ち込んで、右足を振り抜く。2-0。52分。ラモスのスルーパスに抜け出した香川を、エリアの外でGKアドラーが飛び出して倒す。レッドカードで、アドラーは退場となる。

 1人少なくなって、BVBには、さらに余裕が出る。

 86分。プリシッチからパスを受けた香川が、エリアの手前からライトナーとワンツー。シュートを打つ。GKが弾いたボールを、ラモスが詰める。3-0。

 HSVに3-0で勝利して、BVBは敗退のムードを払拭する。

 終盤に掛けても、香川はキレを見せた。「ハイテンション」の意識は、最後まで衰えることはなかった。そして、アンフィールドの死闘で上積みされた「経験」は、これからも失われることはないだろう。

 監督トゥヘルは「水曜日のベルリンでのDFBポカール準決勝に向けて、我々は良い精神状態にある」と言う。

 香川も「良い精神状態」で、しっかりと、ポカールの準決勝に向けて準備を進めていくはずだ。

(取材・文:本田千尋)

【了】

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