ドルトムントに所属する香川真司【写真:Getty Images】
ブンデスリーガ第30節が現地時間17日に行われ、ドルトムントはハンブルガーSVをホームに迎えて対戦。アドリアン・ラモスなどがゴールを積み重ね、3-0の完勝をおさめている。
この日の試合で日本代表MF香川真司は先発起用され、フル出場を果たした。14日に行われたヨーロッパリーグ準々決勝(EL)リバプール戦で逆転負けを喫したドルトムントは、次の日にミーティングを行っている。
トーマス・トゥヘル監督の話について香川は「試合を振り返って、守備の仕方などについて話しました。守備の仕方が後半はバラバラだったので、そこをどうやっていくかについて厳しく言われました」と語り、守備の部分を重点的に修正したことを明かしている。
また、先制点がショートコーナーから生まれたことに関しては「(ショートコーナーの練習は)一切やったことないですね。コーナーをあげたタイミングを含めて、ちょっとボールのタイミングが悪かったりしたら、逆にショートで崩そうと。あとは相手の守備が強かったりしたら、変化を加えようと意識しています」とコメントし、状況を考えてのショートコーナーだったことを明かした。
さらに、ショートコーナーからボールを受けて攻撃に転じたことについては「良い形でマッツ・フンメルスがあそこに顔を出してくれたので。普段だったら中に入ってるけど、ああいうところで入ってくれるというセンスもあったし、あのようにスポットに入ってくれたから僕は出しやすかったです。良い流れで変化を加えることができたので良かったと思います」と、フンメルスの動きが目に入ったことで積極的にパスを出したとしている。
一方で、GKレネ・アドラーに決定機を阻止されたことに関しては「キーパーがどう出るかなと思って。自分自身はキーパーを交わすか、そのまま打つか、そういうところで少し迷いました」と語り、一瞬判断を迷っていたと述べた。
そして、後半はゴンサロ・カストロと2シャドーを組む場面もあった香川。その感想について問われると「彼みたいな選手との方が、僕はリズムが作りやすいと思います。彼もそのようなタイプなので、そういうのは感じています」とし、やりやすいポジションであったことを明かしている。
先発起用されてから、結果を残し続けている香川。変則的な起用をするトゥヘル監督だが、香川の重要性に気付いたのかもしれない。ドルトムントは次節、23日にシュトゥットガルトと対戦する。
(取材:本田千尋)
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