新メンバーが入っても連携のとれていたイングランド代表
「さて、現在のプレミアリーグはレスターの快進撃が続いているけど、まずはイングランド代表についての話をしよう。レスターのヴァーディーも出場していたからね。
3月26日のドイツ代表戦は、親善試合とは思えないすごくいい試合だった。この2国はライバル心が強く、100%の力をぶつけ合う。イングランドは新しいメンバーも多く、あまり一緒にプレーしていないにもかかわらず、驚くほど連携がとれていた。素晴らしいパフォーマンスだったね。
0-2から逆転するのは正直、予想していなかった(編注:スコアは3-2でイングランド勝利)。ドイツは何人かの選手を交代させてきたが、それでも試合をコントロールし続けると思っていたよ。イングランドはニューフェイスの起用や選手交代で、普段プレミアリーグでプレーしている選手たちが国際試合の舞台で結果を出すことができた。
先発したスパーズのデレ・アリもその1人。前に出て行ってゴールも決められる選手で、フランク・ランパードの後継者と言われている。ポテンシャルがあるし、安定して良いプレーを続けている。あとはそれを続けることだ。成長し続けていけば、イングランド代表でもクラブでも貢献することができるだろう。
ただ、スター選手と言うにはまだ早い。トップリーグでフルシーズンを戦うのは今季が初めてだしね。1年間だけ活躍した選手は山ほどいる。しかし、トップレベルになるためにはコンスタントな活躍が不可欠だ。ジェラード、スコールズ、ランパードらはそうだった。
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