「厳しくマークしないとアジア杯の苦杯が繰り返される」
再びフリーレンド氏が分析する。
「UAEは1990年を最後に、イラクは1986年を最後にW杯に出てない。一番大きい障壁はドイツ大会に出場したサウジアラビアだ。特に3月29日に1-1で引き分ける前に7連敗を経験したサウジは、UAEにとって鬼門と言える。
サウジのモハマド・アル・サラウィは二次予選で14ゴールとランキング首位(そのうちの8得点は東ティモールから)。ダイブ、ラフプレー、時間稼ぎを多々行うサウジアラビア代表に対しては、日本代表は規律そして我慢が必要。
UAEのプレーメーカーであるオマール・アブドゥルラマンのような激しいフィジカルコンタクトは日本が参考すべき点だ。サウジのようなラフプレーと言葉責めまでしなくてもいいが、厳しくマークしないとまたあの結果(アジア杯でUAEに苦戦)が繰り返されるかもしれない。
イラクは二次予選で危うかった。終盤、悪いパフォーマンスでグループ首位を逃した。タイに次ぐ2位で進出できたが、イラク協会は監督のアブドゥル・ガーニ・サハドを解任、15年アジア杯4位を達成したラーディ・シェナイシル元監督を改めて招聘した。
攻撃陣のフマム・タリク、アリ・アドナン、ジャスティン・メラムが大きな貢献をしているが、プレーオフ進出はかなり大変と言える。とはいえイラクはさまざまな悲境を乗り越えてきた。ボール支配してもチャンスを活かせない時間が多くなると、日本代表も安全ではない。油断禁物だ」
(取材・翻訳:ダン・オロウィッツ)
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