パス本数わずか200本。堅守を誇るアトレティコ
サッカーは、また新たな時代を迎えるのかもしれない。昨シーズン、メッシ、スアレス、ネイマールという世界最高クラスのアタッカーを揃え、その3人がポゼッションというクラブのアイデンティティと融合することでヨーロッパを制したバルセロナ。昨年の冬には日本でもその戦いを披露し魅了した。
バルセロナの連覇の夢はついえた。引導を渡したのは、対極的なスタイルを極めるアトレティコ・マドリーだった。
カンプノウでの1stレグでは、2-1のスコアでバルセロナが勝利。今季、ここまでこの両チームはリーガエスパニョーラの2試合を合わせて3試合対戦しているが、いずれもバルセロナが勝利を収めている。
しかし、CLのノックアウトラウンドでは、アウェイゴールというレギュレーションが存在する。アトレティコは、その重要な1点を手にしてビセンテ・カルデロンでの2ndレグにつなげた。
“180分の後半”となる2ndレグ、アトレティコはいつも通り4-4-2のシステムを採用。対するバルセロナもMSNが揃うフルメンバーでの4-1-2-3で臨んだ。
バルセロナは、この3トップが3人でシーズン100得点以上を稼ぐ“攻撃的”なスタイルを信条としている。対して、アトレティコは今季のリーガエスパニョーラで32試合16失点と驚異的な堅守を武器とする“守備的”なスタイル。
この2ndレグでも支配率はバルセロナが72.1%を記録し、アトレティコは27.9%。パス本数ではバルサが681本を記録し、アトレティコはわずか200本にとどまっている。