ホームでは圧倒的な威圧感を放つロナウド
対するヴォルフスブルクのホーム&アウェイの成績はホームゲーム20試合で13勝5分け2敗の38得点16失点という好成績であるのに対して、アウェイゲームでは18試合で4勝4分け10敗の17得点30失点、1試合平均では0.9得点1.7失点と苦しんでいる。
この成績を見る限り、10%という厳しい状況でありながらもマドリーが勝ち抜ける可能性はかなり高いと感じられる。
そして、2ndレグの注目はやはりクリスティアーノ・ロナウドだ。今季のロナウドはアウェイでは存在感をなくす試合が多々ある一方で、ホームでは恐ろしいほどの威圧感を放ち、ジダン監督就任以降の9試合では14得点を叩き出している。
1stレグではディーター・ヘッキング監督の戦術プランが見事にはまり、クリスティアーノ・ロナウドを含めた強力な攻撃陣が沈黙。しかし、サンチャゴ・ベルナベウで同じような展開となる可能性は限りなく低いだろう。
一見すると、10%という確率は“ミッション・インポッシブル”とも思えるが、レアル・マドリーはイーサン・ハント並みの華麗なパフォーマンスで不可能を可能にするかもしれない。
(文:海老沢純一)
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