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香川真司 9年前

香川が繰り返す「しっかりと」。冷静さと集中力、鮮やかなループ弾を生む“キーワード”

text by 本田千尋 photo by Getty Images

スコアは2-2。ドローに悔しさを募らせる

試合後、香川は勝利できなかった悔しさを露わにした
試合後、香川は勝利できなかった悔しさを露わにした【写真:Getty Images】

 56分には、ムヒタリアンのFKから、ギンターが頭でねじ込んでドルトムントが勝ち越しに成功する。2-1。しかし65分にソクラティスがフンテラールをエリア内で倒して、PKを与えてしまう。フンテラールがきっちり決める。2-2。

 ドルトムントは代表ウィークが明けてから、ブレーメン戦、リバプール戦と続けてディフェンスが不安定な姿を見せている。ブレーメン戦でも先制に成功しながら立て続けに2失点し、リバプール戦ではアウェイゴールを先制で献上した。

 香川は「二回勝ち越していて、すぐ失点するっていうのは、失点の仕方も悪かった」と、ビュルキは「僕らは集中してもっと良く守るべきだった」と振り返っている。もちろん全ての試合を0に抑えることは不可能だが、ディフェンスの安定性は、14日のリバプール戦に向けての課題と言えそうだ。

 試合は2-2のドローで終える。71分に訪れた、3点目を奪うチャンスをモノに出来なかったことで、試合後に香川は、悔しさを露わにする。ダービーでの勝利を逃したことはもちろんのこと、首位のバイエルン・ミュンヘンとの勝ち点差は7に開いた。逆転でのブンデスリーガ優勝は難しい。

 そうであればこそ、また「しっかりと試合に入ることを意識」して、「集中して」アウェイのリバプール戦に、レヴィア・ダービーでのゴールの感触を持ち込んでほしい。

(取材・文:本田千尋)

【了】

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