指揮官は手応えも…追及すべき攻撃の危険性
それでも前半33分には、左足でミドルシュートを放っている。GKの手前で落ち、処理の難しいバウンドとなったシュートで点を取ったジェノア戦のゴールと似たものだった。しかし今回、コースが甘かった上に立ちはだかったのはあのジャンルイジ・ブッフォン。コースに着実に入り、バウンドしたボールを冷静に処理をして手中に収めていた。
結局それ以上にチャンスをは作れず、逆転を食らった後半には真っ先に交代を命じられる。残念ながら、攻撃面で物足りないというシーズン前半戦からの課題が再び露呈してしまった。
チームも逆転負け。しかしシニシャ・ミハイロビッチ監督は「今日は精神の面で、最近の試合と違うものが見られた。この日の開始から60分間のプレーをすれば、上位には肉薄できるしコッパ・イタリア決勝でも堂々とユベントスに戦えるだろう」とポジティブに語っていた。
その前半では、本田も確かによく奔走していた。しかしその時間帯で、良い攻撃ができなかったのはやはりマイナスポイントか。攻撃におけるさらなる危険性も追求してほしいものだ。
(取材・文:神尾光臣)
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