本田、首位ユーベ相手に攻撃の見せ場作れず
9日のユベントス戦でも、本田はそのスピリット通りのプレーを見せていた。積極的にサイドを走り、SBイニャツィオ・アバーテのカバーに入り、また中央の守備が乱れているとなれば中へ絞って味方の穴を埋める。こうした動きはこの試合でも、戦術上効いていた。非常に攻撃的なサイドアタックを武器とするアレックス・サンドロが、この試合では全く攻めに行けていないかった。
本田のこうした貢献もあって、ミランはチームとして60分間はユベントスを抑え、中盤でも走り勝っていた。だがこれまでと違ったのは、攻撃で見せ場を作れなかったことだ。ゴールはおろか、クロスも上げさせてもらえなかった。
さすが、首位ユベントスの守備は緻密で堅かった。対面にはアレックス・サンドロが張り付き、前を抑えられているので前が向けず苦しむ。
また裏のスペースもジョルジョ・キエッリーニの故障でチャンスが巡ってきた新鋭DFのダニエレ・ルガーニにカバーされていたために、縦にボールが出せずにいた。さらにユベントスは前線からのプレスも厳しいため、DFラインからのパスも阻害される。結果、攻撃の場面でボールが持てなくなっていた。
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