好調のタイ。アンケートでは3割以上がW杯出場可能と
インドネシアがFIFAから資格停止処分を受け、タイ、イラク、ベトナム、台湾の4チームで行われたF組。終わってみればタイは4勝、2引き分けという無敗での突破となった。
大きかったのは、強豪イラクとのホームおよびアウェイでの対戦を引き分けに持ち込んだ点だろう。昨年9月のホームでの対戦は、イラクのスピードある攻撃に苦しみ、後半途中まで2点をリードされながら、見事な粘りで追いついた。
イランでの試合も序盤からピンチの連続だったが、GKを中心にしのぐと、CKから先制。その後、追いつかれるも、今度はFKから勝ち越し点を奪う。終了直前に再び同点とされたが、1位を確定する勝ち点1を得ることに成功した。
タイ代表の活躍に国内は沸いている。タイの国立コンケン大学が今年1月にタイ東北部20県でサッカーに関心を持つ18歳以上の700名を対象に行ったアンケートでは、タイが2018年のロシアW杯に出場できると答えた人が37.8%に上ったという。比較するデータはないが、タイにとって近年になくW杯が現実のものとして近づいているといえるだろう。
最終予選の組み合わせ4月12日に決まる。比較的組み合わせに恵まれた2次予選に比べ、最終予選では日本や韓国、オーストラリアなどのような強豪国ばかりが待ち構えている。守備などに課題があり厳しい戦いが想定されるが、何より彼らとの対戦を選手、サポーターが待ち望んでいる。
タイ代表のキャティサック・セーナームアン監督がまだ現役の代表選手だった前回の最終予選は4敗、4引き分け(5チームのホーム&アウェイ)と未勝利で終わった。まずは前回を上回る成績を残したいところだ。