疑いを受けて「当惑している」
インファンティーノ氏は自身の「誠実さが疑われている」ことに「当惑している」とし、スカイ・ニュースに以下のように語った。
「私は当惑している。一部のメディアに私の誠実さが疑われていることは受け入れがたい。既にUEFAがこれらの契約にかかわるすべての事実を詳細に公開していることを踏まえればなおさらだ」
「この問題についてつい最近メディアから問い合わせがあったことを知らされた瞬間から、事実を調べるようUEFAにすぐ連絡した」
「そうした理由は、私はもうUEFAに所属しておらず、この件に関する契約上の情報をもっぱら保持しているのは彼らだからだ」
UEFAは招致に関連した職員や取引先によるいかなる不正も否定しており、契約は公正明大であると述べた。
広報担当官がガーディアン紙に話したところによると、ヒンキス氏が収賄スキャンダルに関わっていたかどうかは10年も経ってしまってはわからないという。
同担当者は、問題の放映権が「オープンで競争的な入札プロセス」において販売され、クロス取引の提案は次善の入札価格よりも20%高かったと話した。
「この些細な取引でも他どの取引でも、UEFAの職員や取引先がいかなる形でも賄賂や見返りを受けたことを示すものは何一つない」
「問題のテレビ契約がジャンニ・インファンティーノによりサインされたのは、当時彼が契約を締結する権限を与えられたUEFAの責任者の一人だったからだ。契約は別のUEFAの責任者と連名で署名された。普通のことだ」
昨年FBIは、ロシアとカタールにそれぞれ2018年と2022年のW杯を開催する機会を「購入」させた容疑で16人のFIFA職員を逮捕した。
その結果生じたスキャンダルは、ゼップ・ブラッターFIFA前会長の失脚へとつながり、その後任として、インファンティーノ氏が今年初めに選ばれていた。
(文:カロリン・モーティマー/インディペンデント、翻訳:塚本拓歩)
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