放映権売買に関しての収賄に関与か
パナマ文書のリークで明らかにされた記録により、国際サッカー連盟新会長が汚職問題の渦中に置かれた。
日曜に国際調査報道ジャーナリスト連合が公にしたファイルにより、FIFA新会長のジャンニ・インファンティーノ氏は、W杯招致プロセスでの収賄を巡り昨年アメリカ政府に起訴された人物の一人と結びついていたとされている。
「パナマ文書」とは1150万のドキュメントからなる機密情報で、パナマを拠点とする法律会社モサック・フォンセカの記録からリークされた。これにより、少なくとも現職あるいは過去に職についていた世界の指導者12人、政治家、官僚、億万長者や著名人128人が21万4千のオフショア会社に関与していたことを明らかにされた。
欧州サッカーの運営組織であるUEFAの法務局長を前任していたインファンティーノ氏は、2003年から2006年の間、UEFAとウーゴ・ヒンキスとの一連の契約書に連名で署名していた。しかしながらインファンティーノ氏はこれまで、賄賂問題に関与した人間と取引をしたことは一切ないと主張していた。
資料によるとUEFAは、UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグ、UEFAスーパーカップの南米での放映権を、アルゼンチンのクロス・トレーディング社に販売していた。
クロス・トレーディング社はその権利を放送局テレアマゾナスに即座に売り渡した。この会社はウーゴ・ヒンキスが所有するフル・プレイという会社の子会社だった。
米国検察官は、放映権と販売権の対価としてサッカー界の幹部たちに数百万ドル以上を賄賂と見返りを譲渡したとして、ヒンキス氏を告訴している。