ジャンニ・インファンティーノFIFA会長【写真:Getty Images】
スイス警察は6日、欧州サッカー連盟(UEFA)本部を家宅捜索した。7日、イギリス『ロイター』が報じている。
国際サッカー連盟(FIFA)の新会長であるジャンニ・インファンティーノ氏は、「パナマ文書」のリストに載ったことでタックスヘイブン(租税回避地)を利用した租税回避行為を疑われている。その影響でスイス警察は進行中の刑事手続の一環としてUEFAの本部捜査を行なった。スイス検察は「現時点では特定の人物を捜査しているわけではない」と説明している。
インファンティーノ氏はアルゼンチン人のビジネスマン2人と交わした契約がパナマ文書によって流出し、“税金逃れ”を疑われている。しかしながら、同氏は公式声明で捜査を歓迎し身の潔白を主張している。タックスヘイブンを利用した租税回避行為は、それ自体は必ずしも違法であるとは限らない。
FIFAは昨年の汚職事件を受けて今年2月にインファンティーノ新会長が選挙で当選したばかりだった。新体制となり“クリーンなFIFA”を打ち出していただけに、頭の痛い問題を抱えることになりそうだ。
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