負傷で代表を離れている内田。シャルケでも欠場が続く
最終予選も吉田や長友佑都(インテル)ら2014年ブラジルW杯経験者が守りの軸を担うだろう。が、1つ気がかりなのは、内田篤人(シャルケ)の状態である。
2014年2月のハノーファー戦で右太ももを負傷した内田は、強行出場したブラジル大会で鬼気迫るパフォーマンスを披露。翌14-15シーズンのブンデスリーガにも出場していたが、抱えていた右ひざ負傷が悪化。
2015年に入ってからはアジアカップ(オーストラリア)を欠場し、ハリルホジッチ体制発足直後の昨年3月のウズベキスタン戦(東京・味の素)も前半45分間ピッチに立つのが精いっぱいだった。
その後はシャルケでも公式戦から遠ざかり、昨年6月には手術に踏み切ったものの、今季に入ってからもいまだ復帰できていない。2016年4月上旬現在も国内でリハビリを続けている模様で、今季中の公式戦出場はかなり難しくなったと言える。
となると、6月のキリンカップでのプレーは厳しい。9月から始まる最終予選には間に合う可能性もあるが、1年半も試合から離れていた選手がシャルケでレギュラーを確保できるのか、コンディションがどうなっているのかは不透明だ。
本人はロシアへの強い意欲を示しているが、以前のような質の高いプレーをすぐにできる保証もなく、ハリルホジッチ監督も当面は無理強いしないだろう。やはり現有戦力で右サイドバックを盤石にできるかが重要になってくるのだ。
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