ホームでの結果に繋げた敵地での引き分け
守備に関していえば、遠藤が1つ興味深い話しをしていた。浦和はこの試合の前にアウェイで広州恒大と引き分けを演じている。14分間で2失点を喫したものの、その後は敵地で試合を支配し、89分に興梠慎三のゴールで同点に追い付いている。遠藤は、アウェイの試合で感じた手応えが埼玉スタジアムでの結果に繋がったと話す。
「1回アウェイで戦ってるというのは自分の中で間違いなくプラスだったと思うし、1回やってみればDFは結構特徴とかも分かるので、どんどん守りやすくなるという感じはある。アプローチの距離感だったり、相手のパスの出し方だったり、その辺は意識しながらやっていた。逆に1回やったことで、ディフェンスの方がだんだん有利になるんじゃないかなと思う」
1度戦っている、という条件は広州恒大も同じだ。しかし、浦和は槙野も言っていたように、それまでの試合で得た経験や失敗をこの試合に活かし、ピッチ内での選手同士で細かなコミュニケーションを取ることで2戦目の結果に結びつけている。
一方の広州恒大はそれが出来なかった、あるいは十分ではなかった。1-0という最少差スコアだが、勝敗を分けたディテールだったのではないだろうか。
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