浦和、アジア王者に勝利。敵将と外国人選手も称賛
「今日は難しい試合だった。我々にもいくつかチャンスがあったが、彼らは勇敢だった。心からおめでとうと言いたい」
W杯優勝監督でもある敵将ルイス・フェリペ・スコラーリは、浦和レッズをそう称賛した。
広州恒大とホームで対戦した浦和は、90分間を通じて終始苦しめられたものの、武藤雄樹が挙げた唯一のゴールを守り切り、1-0で勝利した。
昨年はホームで1勝も挙げることができなかった浦和だが、前年度のアジア王者相手に見事な勝利を収め、グループステージ突破に王手をかけた。彼らは、失敗という経験を未来につなげようとしている。
いまやレアル・マドリーやバルセロナなどヨーロッパのビッグクラブに匹敵するほどの資金力を持つ広州恒大は、近年高額な移籍金で大物選手を獲得している。“爆買い”と称された補強方針の象徴でもあるコロンビア代表のジャクソン・マルティネスは、「日本サッカーは確かに成長しており、世界的なレベルの選手も多い」と語っている。
そして、かつてFC東京や大宮アルディージャでプレーしたキム・ヨングォンも浦和の強さを認めている。昨年は決勝トーナメントで柏レイソルとガンバ大阪を破った広州恒大だが、韓国代表DFは浦和と対戦して感じた印象を日本語で話してくれた。
「ビルドアップがすごい上手いので、そこからボールを取れなくなって、そこからずっと(DFラインを)下げてプレーしたから、それが問題かなって。私が思うのは、去年のG大阪と柏より今年の浦和の方が強いということです」
そして、ブラジル代表のパウリーニョも「彼らはよくやった。良いチームで、良い選手もいる。僕たちのホームの試合でも良いプレーをしたし、彼らの実力が認められた」と、浦和についての印象を述べた。