ドルトムント練習風景
7日にヨーロッパリーグの準々決勝、対リバプール戦の1stレグをホームに控えるボルシア・ドルトムントは、現地時間5日の午前11時過ぎからブラッケルの練習場でトレーニングを行った。
小雨がばらつく中、ピッチに姿を現した選手たちは、まず軽いランニングで場内を2周する。次に人型のポールからポールへと順に周りながらボールを回して、ウォーミングアップをこなした。
リバプール戦を翌々日に控えて、全体的に引き締まった様子だ。監督トーマス・トゥヘルの指示にも熱が入る。香川真司も、74分から途中出場して2-2となる同点ゴールを決めた2日のブレーメン戦から、そのままのコンディションを維持し、ワンタッチ毎に丁寧にボールを蹴った。
1対1のパス交換では、イルカイ・ギュンドアンとボールを交わす。3月5日のバイエルン戦で足を痛めたギュンドアンはブレーメン戦も欠場したが、調子は上向きのようだ。
次いで約20メートル四方の正方形の中で、赤ビブス組、青ビブス組、ビブスなし組に分かれて、[5対5+3フリーマン]のロンドを行う。基本的にツータッチ以内である。フリーマンの内、2人は正方形の向かい合う2辺の中央に静止し、1人はピッチ内で動く。
香川はピエール=エメリク・オーバメヤン、マッツ・フンメルス、クリスティアン・プリシッチらとともに赤ビブス組に入った。4日のオフが明けての練習となったが、シーズンも佳境に入って疲労が蓄積されているのか、全体的に少し動きが重いところもある。
1時間弱のトレーニングの最後には、ゴールの両脇に小さいゴールを2つ置いて[9対9+3フリーマン]のミニゲームを行った。香川は、ギュンドアン、バイグルとともに青ビブスを着てフリーマンに入る。
中盤でつなぎ役をこなしながら、香川は身振り手振りを交えてボールを要求するなど、積極的な様子だ。香川からのスルーパスにヌリ・シャヒンが抜け出して、一度はGKに防がれたが、マルコ・ロイスが詰めてゴールを奪う。ブレーメン戦の後で「チームとともに勢いに乗って行きたい」と語ったとおり、集中を途切らせるところはない。
7日、旧知のユルゲン・クロップ監督率いるリバプール戦に向けて、チームも香川も集中は高まっている。
(取材・撮影:本田千尋)
【了】