「凄い」。吉田も脱帽した岡崎のプレー
例えばこの試合でも、重要な局面でレスターの選手がペナルティーエリア内でハンドをしたように思われた場面もあった。中でも顕著だったのが後半28分。チャーリー・オースティンのクロスをブロックに入ったロベルト・フートは、一瞬左手を伸ばしてボールに当てにいったかのようにも見えた。だがレフェリーはこれらをすべて流している。そして結果的には、レスターに有利な判定が多かったように映ったのも確かだ。
「ハンド何回見たか、俺」と苦笑いしながら、吉田は続けた。「(サウサンプトンが)ハンドを流されるのはこの試合だけじゃなくて、そういうのがかなり多くある。そういう運の引き寄せもあるのかなと思いますね」。嫌味ではなく、レスター自体が完全に勢いに乗っている状況を分析しての発言だ。
そして同じ土俵で戦う選手として、今季のレスターが非常に強いチームであることを強調し、「やるべきことを理解しているし、徹底されているので。あと、ボランチ2人がすごくいいなと思う」と付け加えた。
さらにレスターで活躍する選手たちが「試合を重ねて、勝ち点を積み重ねて、みんな自信はかなりついていると思う。とりあえず、迷いはないと思う」と吉田は推察する。
一方、岡崎については「凄いですよね」と一言。後半19分に交代した場面についても、「あれだけ走り回って。だって60分ぐらいでヘトヘトになってるんだから」と脱帽するしかなかった。
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