吉田麻也が見た岡崎慎司とレスター
レスターの岡崎慎司とサウサンプトンの吉田麻也。世界有数のプレミアリーグで日本代表のエースストライカーと守備の要がしのぎを削りあう。そんなマッチアップが期待されたが、昨年10月に行われた前回に続いて、先日の試合でも同時にピッチに立つことはなかった。
12戦連続先発出場を果たし、レギュラーを奪取した感もある岡崎に対して、シーズン序盤は右SBを中心に起用されたものの、その後は徐々にプレータイムが減少した吉田。
だが後者は、今季で自身4シーズン目を終えようとしているプレミアの“先輩”である。2012年8月にセインツ(サウサンプトンの愛称)加入以来、1年目はレギュラーとしてチームのバックラインの中心でプレーしたものの、2年目以降はデヤン・ロブレン、トビー・アルデルワイレルド、そしてフィルジル・ファンダイクと、毎年のように新加入選手とスタメンの座を争わされてきた。
残念ながら現在の吉田は、こういった勝負に勝ち切れずに3番手に甘んじている格好だが、それでもこのタフなプレミアで丸4シーズン近く戦ってきた男だ。リーグの酸いも甘いも十分に理解している。そんな彼が、今季イングランドに旋風を巻き起こしているレスターを、そしてリーグでは“新参者”の岡崎をどのように見ているのか。間近で見た“台風の目”と日本代表の同僚を、吉田はどのように評価したのか。
「強いですね」。それが吉田の考える率直なレスター評だ。だがこの日の試合でレスターの強さが目立ったかといえば、そうではなかった。しかし吉田は、「強いし、流れもあるし、運も引き寄せている」と説明した。