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CLベスト8、1stレグ。“金満、成金”がついに別格の存在へ。PSGが狙う野望とマンCの不安

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

負傷者続出で苦しいシティ。一方でキーマンの復帰も

ケビン・デ・ブルイネ
ケビン・デ・ブルイネがボーンマス戦で負傷から復帰【写真:Getty Images】

 加えて、主力選手に負傷者が続出。GKのハート、CBの要であるコンパニ、中盤のデルフ、前線ではスターリングが負傷を理由にプレミアリーグ第32節ボーンマス戦を欠場している。

 ハートはこのPSG戦での復帰の可能性が報じられているが、UEFA.comでは4月4日の最終更新の時点で上記の選手に加えてフェルナンドの負傷を報告している。ペジェグリーニ監督にとっては頭の痛い問題である。

 しかし、明るいニュースもある。スターリングとともに100億円近い移籍金で今季加入したデ・ブルイネがボーンマス戦で負傷から復帰。1ゴールを決めてPSGとの大一番に弾みをつけた。

 このデ・ブルイネが負傷した2月以降、シティはプレミアリーグで2勝1分け4敗。その2勝は対戦時19位のサンダーランド、同最下位のアストン・ビラ、ドローは同18位のノリッジ、4敗は同首位のレスター、同2位のトッテナム、同9位のリバプール、同6位のユナイテッド。

 つまり、残留を争っているチームからしか勝ち点を奪うことができず、逆に力のあるチームからは1つの勝ち点を奪うこともできずにいた。このデ・ブルイネの不在の影響は非常に大きかったといえるだろう。

 自らが不利と予想されるPSG戦で見返すためには、このデ・ブルイネがアグエロ、シルバとの連動した攻撃を繰り出せるかが鍵となるだろう。

 しかも、現在プレミアリーグで4位に位置し、5位のユナイテッドとは勝ち点1差、6位のウェストハムとは同3差というシティだけに、ここで敗退しさらにリーグでも順位を落とせば、待ちに待ったグアルディオラ監督との最初のシーズンでCLに出場できないという事態になりかねない。

 世界から落胆と嘲笑を浴びせられないためにも、簡単に引き下がるわけにはいかないだろう。

(文:海老沢純一)

【了】

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