ノルウェーで味方選手とのケンカで退場に【写真:Getty Images】
相手選手に対してケンカを売って退場…。というのはよく聞く話しだが、味方選手とケンカして退場になった選手は世界広しといえどそう多くはない。だが、そんな珍事件がノルウェーで発生した。米放送局『FOXスポーツ』が報じた。
事件は現地時間3日のストレームスゴドセト対FKハウゲスンの試合で起きた。FKハウゲスンのFWハリス・ハイラディノビッチは、0-2で迎えた試合終盤にエリア内で相手選手を倒してしまう。倒したのはエリアの外にも見えるが、判定は覆らずストレームスゴドセトにPKが与えられた。
その瞬間、ファールを犯したハイラディノビッチに対して味方のGKペル・クリスティアン・ブラトヴェイトが大激怒。ハイラディノビッチに詰め寄り、口論となった。逆上したハイラディノビッチがブラトヴェイトの顔を手で払ったことで、さらに口論はヒートアップする。
そして、これを見た主審はハイラディノビッチにレッドカードを提示し、一発退場となった。
なお、国際サッカー評議会が定める『競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン』の第12条『ファールと不正行為』には、「味方競技者、観客、審判員、あるいはその他の者に対して過剰な力や粗暴な行為を加えた場合、乱暴な行為を犯したことになる。(中略)乱暴な行為を行った競技者、交代要員、交代して退いた競技者には、退場が命じられなければならない」と記されてある。つまり、味方選手に対する乱暴な行為もレッドカードの対象ということになる。
ちなみに、試合は0-2で敗れてしまったが、PKを与えたハイラディノビッチに詰め寄ったGKのブラトヴェイトはこのPKをしっかりとセーブしている。
(文:今関飛駒)
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