同国対決は“両極端”の激突に
試合は、一言で言ってしまえば「バルサがボールを支配してアトレティコがカウンターを狙う」といった展開が予想される。今季対戦した2試合を、『whoscored.com』および『squawka』のスタッツから分析してみる。
2試合ともバルサがポゼッション率、パス本数で圧倒している。ただし、インターセプト数ではアトレティコが上回っており、守備から攻撃につなげていることが分かる。とはいえ、シュート数やチャンス数ではほぼ互角だ。
今季はバルサがホーム、アウェイともに2-1で勝利しているが、どちらもスコア、内容ともに『圧勝』といえるほどの大差もなく、両極端にある2チームのスタイルが再びぶつかり合うことになりそうだ。
アトレティコの失点数はリーガでも最少の「15」。2番目に少ないバルサとビジャレアルでも26失点であることから、その堅守ぶりがうかがえる。来たる大一番も、2試合を通じて1つのゴールが勝敗を分けることになると見て良いだろう。
ただ、アトレティコはセンターバックの主力でもあるホセ・ヒメネスが欠場濃厚。さらに、もうひとりの主力のディエゴ・ゴディンと控えのシュテファン・サビッチの出場が不透明となっており、シメオネ監督は守備の人選に頭を悩ませることになるかもしれない。
「バルサのCLホーム10連勝の記録を破るのはオレたちだ」
「アトレティコには2年前の借りを返してやる」
そんな両ファンの声がどこからか聞こえてきそうだが、そのどちらにも期待できる好カードであることは間違いない。バルサの“リベンジ”か、アトレティコの“再現”か。舞台はバルサの本拠地、カンプ・ノウだ。
(文:今関飛駒)
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