チーム力は侮れず。予選のカギを握る第5ポッド
自慢は8試合1失点のディフェンス。攻撃陣は当然ながらACLでJリーグのクラブが苦戦している様な外国人選手はいないが、2次予選8得点のヤン・シュー、長身でスピードもあるユ・ダバオ(北京国安)、高いキープ力から好パスや強烈なミドルシュートを繰り出すウー・シー(江蘇蘇寧)、カタールとの最終節で殊勲の先制ゴールを決めたファン・ボウェン(広州恒大)など粒ぞろいで、警戒しないと一発でやられる危険はある。
第5ポッドが予想されるカタールとイラクは実質的に第3ポットのサウジアラビアやウズベキスタンにも匹敵するチーム力を備えており、予選におけるカギを握る存在になりそうだ。
特にカタールは2022年の自国開催を前に是が非でも自力でのW杯出場を果たすために意欲を燃やしてくるはず。29得点4失点と攻守にバランスの取れたチームを率いるのは同国のアル・アラビで評価を高めたウルグアイ人のコレーニョ監督だ。
快速のFWカリード(アル・サッド)や推進力のあるドリブルを武器とするMFハテム(アル・ガラファ)を中心とするが、ここに来て日系ブラジル人のロドリゴ・タバタ(アル・ラーヤン)が加わったのは注目するべきトピックだ。
35歳になったが敵陣を縦に切り裂く様なスルーパスは健在であり、チームメートのベテランFWセバスチャンと共にチームを躍進に導く能力は秘めている。
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