UAEと中国。曲者ぞろいの第4ポッド
ウズベキスタンはハリルホジッチ監督が就任して間もない昨年3月に味スタで対戦し、5-1の大勝を飾った相手だが、公式戦となれば侮れない。
名門パフタコールを中心とした育成年代からの積み上げがA代表に良い影響をもたらしており、ジェパロフ(ロコモティフ・タシケント)やゲインリヒ(オルダバシー)といったベテランと22歳のFWセルゲエフ、23歳のDFカシモフ(ともにパフタコール)など若手がうまくミックスされている。
中盤のインテンシティーが高く、ダイナミズムに縦を狙うスタイルはアジアにおいては独特で、日本がボールを失ったところからうまくプレスにはめるか、縦を切るかはっきりしないと一気にボールを運ばれて大きなピンチを招く危険が高い。
またジェパロフらキッカーの質とターゲットの高さと強さを押し出すセットプレーの得点力も驚異的だ。二次予選で7失点している様にやや守備の脆さがあり、そこをうまく突ければ勝機は高くなる。
第4ポットはUAEと中国の見込みだが、昨年アジアカップの準々決勝でPK戦負けの屈辱を味わった前者との対戦はある意味での“リベンジマッチ”になる。
当時からチームを率いているアリ監督は策士の顔を持ち、継続的にチームのレベルアップをはかりながら、対戦相手のスカウティングでストロングポイントを消し、ウィークポイントを突いてくるタイプ。エースのハリリは2次予選で11得点をあげており、最終予選も要注意のストライカーだ。
ACLに参戦中の広州恒大や江蘇蘇寧のメンバーが主力を担う中国もフランス人のアラン・ペランから元代表監督のガオ・ホンボ監督が引き継ぎ立て直した。
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