近年対戦せず。不気味な存在のサウジ
両国とも過去の対戦成績はほぼ五分。どちらと同じ組になっても手強い相手になることは間違いないが、親善試合とはいえアウェイで直接対決のサンプルがあるイランの方が対策は練りやすいかもしれない。
当時は本田圭佑も「(ハリルホジッチ監督には)まだ引き出しがあるかもしれないが、ここまでの要求も自分たちは消化できれていない」と語っており、まさに“第二段階”の試金石としては格好の相手とも言える。
第3ポットが予想されるのはサウジアラビアとウズベキスタン。スタイルとしてはウズベキスタンの方が中盤でタフな争いを強いられそうだが、サウジアラビアはここ最近で対戦していない不気味さがある。
一時期の低迷から復活の兆しを見せており、昨年のACLでアル・ヒラルがベスト4に勝ち進み、アル・アハリ・ジッダもベスト16でイランのナフト・テヘランと接戦を演じるなど、国内リーグのクラブが良い状態にあるのも強みだ。
南アW杯でオランダを準優勝に導いた名将ファン・マルバイク監督が率いるチームは予選の28点中、17得点を東ティモール相手にあげており、1勝1分だったUAE戦などを見ても、堅実な守備から鋭いサイドアタックで予選14得点のエースFWアル・シャフラウィ(アル・ナスル)にボールを集める。GKシャラヒリ(アル・ヒラル)は188cmの長身で身体能力の高さを活かしたセービングはアジア屈指だ。
【次ページ】UAEと中国。曲者ぞろいの第4ポッド