バイシクルシュートを決めたベンゼマ【写真:Getty Images】
【バルセロナ 1-2 レアル・マドリー リーガ第31節】
バルセロナとレアル・マドリーは現地時間3日、スペイン伝統の一戦“エル・クラシコ”を行った。
優勝に向けて首位を快走するバルセロナと、それを追う3位のマドリーは勝ち点10差。しかし、宿命のライバル相手にどちらにとっても負けられない一戦である。
これまでの通算対戦成績ではマドリーが92勝、バルセロナが91勝のため、バルセロナは勝利すれば通算成績で並ぶ。また、リオネル・メッシがゴールを決めればプロキャリア通算500得点となる。
試合前、先月29日に亡くなったヨハン・クライフ氏に向けた黙祷が捧げられる。また、クライフ氏が背負っていた背番号にちなみ、前半14分にサポーターから拍手が送られた。
19分、イヴァン・ラキティッチがボックス内から至近距離でシュートを放つが、ケイラー・ナバスが阻む。26分にはクリスティアーノ・ロナウドが狙うが、クラウディオ・ブラーボが抑える。
バルセロナは42分にダニ・アウベス、マドリーは43分にカリム・ベンゼマと両チームともにチャンスを迎えるが、スコアレスで前半を終える。
ポゼッションやパス成功率ではバルセロナが上回るが、シュート数やチャンス数ではほぼ互角で後半へと突入する。
後半最初のチャンスはバルセロナ。リオネル・メッシがFKを狙うがこれは枠の外。マドリーは52分にルカ・モドリッチがミドルシュートを放つが枠を捉えられない。その直後、バルセロナはカウンターからメッシが際どいシュートを放つが、またもナバスがファインセーブをみせる。
膠着した展開が続くが、スコアを動かしたのはバルセロナだった。56分、CKからジェラール・ピケがヘディングシュートを叩きつけてバルセロナが先制する。
しかし、宿敵相手に負けられないマドリーは意地を見せる。右サイドからトニ・クロースがクロスを上げると相手DFに当たってボールは空中へ。これをベンゼマが見事なバイシクルで叩き込んで同点に追い付く。
マドリーは80分、ガレス・ベイルがヘディングシュートでブラーボを破って勝ち越しこと思われたが、直前にファールがあったとして取り消されてしまう。
すると、その直後にマドリーはセルヒオ・ラモスがルイス・スアレスに後ろから強烈なタックルを見舞い、この日2枚目のイエローカードで退場となる。
しかし、マドリーはついに逆転に成功する。右サイドのベイルのクロスからロナウドが決めて2-1とする。
試合はこのまま終了。伝統の一戦はマドリーが逆転勝利を収め、勝ち点差を7に縮めた。
【得点者】
56分 1-0 ピケ(バルセロナ)
62分 1-1 ベンゼマ(マドリー)
85分 1-2 ロナウド(マドリー)
【了】