発表のタイミングはいつになるか
したがって、長友の契約延長の公式発表もそのタイミングとなると考えられる。報道されている通り3年の契約期間、という形で出れば、それは取りも直さず主要戦力として考えられているということを示す。来季に向けた戦力整備の皮切りが彼の契約延長ということならば、なおさらだ。
一方、競争相手もCLか否かによって変わってきそうである。さしあたってインテルは、フェネルバフチェで契約切れを迎える左SBカネル・エルキンを抑えたといわれている。現在インテルの左SBは長友の他にアレックス・テレスがいるが、現在ガラタサライからレンタルしているこのブラジル人の買取には850万ユーロ掛かると見られており、インテルは難色を示しているという。この状態でCL出場を逃すということなれば、買取などは余計になされないということになるだろう。
とりあえずファンとしては、契約延長を待ちつつインテル帰還後のパフォーマンスに注目したい。このところ長友は再び定位置を得ており、攻撃を前方のMFイバン・ペリシッチに任せながら守備に集中するというクレバーさも見せていた。
先日のロシアW杯2次予選シリア戦で、宇佐美貴史にスペースを与えて攻めさせていた様子にも同じものを感じた。戦力外の状態からここまでこぎつけたこの円熟ぶりが、来季の戦いぶりにどうつながるか。契約延長は期待の指標となる。
(取材・文:神尾光臣)
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