長谷部誠【写真:Getty Images】
日本代表は28日、ロシアW杯アジア2次予選のシリア戦に向けて前日練習を行った。
最終予選進出が決定したが、キャプテンの長谷部誠はこの試合を消化試合にするつもりはない。「この試合でW杯出場が決まるくらいの雰囲気をチーム全員で持っていければ」と、高い意識でシリア戦に臨む意思を示した。
対戦相手については「引いてくる可能性もありますし、時間稼ぎとか色々なことが想像できる」と話すも、「大事なのは自分たちがどのような形で試合に入り、ピッチでどのようなゲームを見せるか」だと述べ、自分たちの戦いに視線を向けた。
日本が主導権を握る時間が長くなると思われるが、「自分たちが攻めている時にどれだけ後ろを気をつけられるか」が重要だと長谷部は言う。守備的な相手からいかにゴールを奪うかも重要なポイントだ。「スペインやドイツといった世界の強豪でも引いてくる相手に対して苦戦することはある。この試合はサイド攻撃もそうだし、2列目3列目からのシュートも大事になってくる」と語った。
いい試合をするための準備は既にできている。「球際の激しさだけでなく、プレースピードやインテンシティの部分では昨日、今日とすごくレベルの高い準備ができた」と長谷部も手応えを掴んでいる。互いに刺激しあい、高め合っていくことで、日本代表のクオリティはさらに上がっていくはずだ。
(取材:植田路生)
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