高さを加えたハーフナー・マイクの起用
ハーフナー・マイクも代表復帰を果たした。得点者に名を連ねることこそできなかったとはいえ、ヘディングでの落としで金崎のゴールを生み出してみせた。
2013年10月以来となる日本代表での試合を終えたあと、彼はこう話していた。
「20分間出してもらえて、ゴールを決めたいと思っていました。そういうつもりで試合に入っていましたし、絶対に決まる気がしていました。それでもアシストはできましたけどね」
28歳となったハーフナーは、フィジカル面で以前より強くなることができたと感じており、欧州への移籍以来、自分の考えていたサッカーに合わせたプレーもできるようになった。自分の最高のプレーをどう引き出すべきかについて、ハリルホジッチ監督には明確な考え方があると彼は確信している。
「監督は、僕を入れることでチームに違いを生みたいと考えています。もっとエリア内にクロスを入れたいと考えていて、そういう形でチームに違いを生むということだと思います」
より直接的なアプローチで、攻撃にスピードと即興性を加え、泥臭い形であってもゴールを決めること。これまでの日本にはあまりなかった特徴だが、2018年ロシア大会で真剣に何かを成し遂げたいのであればそういうものも必要となってくる。
もちろん、まずは大会の出場権を手に入れなければならない。だがこの試合の後半に見せた容赦無い戦いにさらなる上積みができれば、6大会連続のワールドカップ出場に向けた見通しは間違いなく明るいものとなってくるはずだ。
(取材・文:ショーン・キャロル)
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