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日本代表 9年前

【英国人の視点】日本代表の未来を変えたアフガン戦。“容赦無い戦い”がもたらした希望

text by ショーン・キャロル photo by Dan Orlowitz

有効なオプションとなる4-1-3-2

 「綺麗な」サッカーからこの姿勢への変化は、確実に喜ばしいものだった。基本的には中盤をダイヤモンド型とした4-4-2だが、実際にはほぼ4-1-3-2だと言うべき前向きなフォーメーションも、日本代表を対戦相手にとってより予想しにくいチームとするために引き続き取り組んでいくべきものだろう。

 代表チームでの通算48ゴール目を記録した、現在絶好調の岡崎慎司はこう話していた。

「フレッシュな精神状態で試合に臨むことができました。前線は2人でしたが3人にもなれる形で、流動的なコンビネーションの可能性が感じられたと思います」

「ある程度は、とりあえずやってみてどうなるか見てみようという考え方でした。あまり色々と考える時間はなかったですね。急ぎ過ぎていたような時間もあったかもしれませんが、こういうやり方で続けていけば相手は嫌だろうなと思えました」

「相手がもっと強ければこういう戦い方はできないかもしれません。カウンターが怖いですからね。でも今日の相手は完全に引いて守っていたので、ダイナミックな戦い方をすることができました。焦ることなくチャンスを作れていましたね。僕が下がって清武(弘嗣)と2シャドーになった時にはうまく機能していたと思いますし、僕のゴールもそういう形から生まれました」

 清武はFW陣の後ろで切れのある動きを見せていたし、岡崎と金崎夢生のコンビには間違いなくポテンシャルがあった。鹿島アントラーズ所属の金崎も、辛うじてラインの先へボールを押し込んだ形だとはいえゴールを記録し、前線で常に脅威となり続けていた。ハリルホジッチ監督も彼の戦う姿勢や存在感、常にボールをもらえるよう顔を出すプレーを称賛していた。

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