アフガニスタンのペダル・セグレト監督【写真:ダン・オロウィッツ】
ロシアW杯アジア地区2次予選が24日に行われ、アフガニスタン代表は日本代表に0-5で敗れた。
アフガニスタン代表のペダル・セグレト監督は「今日は議論の余地もなく、全く何のチャンスもなかった。素晴らしい質、いつも一歩先をいっていた。日本。5-0という結果がすべてを語っている」と完敗を認める。
そもそも内戦下にあるアフガニスタンでは満足にサッカーをできる環境がない。代表選手たちの多くは海外で活躍し、母国の誇りを胸に国民に勇気を与えている。セグレト監督も「国民を1つにすることで仕事を受けた」と大きな使命を背負って指導に当たっている。
そして「サッカーにはサッカー以上のものがある。希望だ。練習をできないときが10ヶ月ある。日本とは逆だ。スポーツは平和をもたらす」と述べ、競技の枠を超えた力の存在を強調した。
難民や移民として国外に逃れた選手が多いとはいえ、国や民族の誇りを背負って戦うアフガニスタン代表は確実に国民の感情を刺激しているだろう。選手たちの活躍が平和の光になる日は近い。
(取材:植田路生)
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