岡崎慎司【写真:Getty Images】
ロシアW杯アジア2次予選を控える日本代表は21日、埼玉県内に集合して練習を行った。
岡崎慎司は所属するレスターが絶好調で、自身もオーバーヘッドキックでゴールを決めるなど良い状態で日本代表に合流した。それでも「あまり流れというのは気にしていなくて、結局はどこへ行ってもその試合その試合で結果出さなきゃいけないという気持ちは一緒で、僕も前節は点を取っていないし、プレミアで5点しか取っていないので、いつでも浮上のきっかけになるチャンスを探している」と謙虚さを失わない。
そのうえでレスターが好調な要因を「持っている力を全員が自分で出しているから、それがすべてが噛み合って今みたいなありえない状態になっている」と分析する。チーム全員の“個の力”が有機的に共鳴しあって最高の形で表現されているからこその結果という意味だ。
優勝争いをするチームの一員として戦う岡崎は、レスターのようなチーム状態を作ることが日本代表が強くなるために必要だと考えている。「本来持っている力を出すというのは味方を生かすとかそんなことを考えて出るようなものではない」と語り、「みんながみんな遠慮している場合ではないし、監督に要求されてもそれに気を取られすぎて自分の全力のプレーができていなかったら、それはたぶん自分たちは強くなれないと思う」と持論を展開。
そして「全員が本能的にサッカーできた時に勝手にそれが連動して、それが結果的に日本代表の本当の力だと思う」と“レスター流”のチーム作りを提言した。
日本のエース岡崎はこれまでも「本能」で結果を残してきた。監督の指示に埋もれるのではなく、常に貪欲な姿勢でゴールを狙い続けていく。
(取材・文:舩木渉)
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