実はエムボマのいとこ。J入りも希望
――現在はフリーですが、Jリーグでプレーすることも視野に入れていますか?
「もちろん! そのチャンスがあれば本当に嬉しい。日本の文化に直接触れられるし、高いレベルでサッカーができるのは素晴らしいことだね。Jリーグではただプレーするだけになりたくない。僕の愛する日本文化とプレーする喜びをミックスできると信じている」
――田中選手からJリーグについてどんなことを聞いていますか?
「優れたチームや選手たちがいて、スタジアムの雰囲気も最高だということ。アトムはJリーグの魅力を僕に教えようとしてくれたわけじゃなかった。彼が見ているものを僕がいつも一緒に見ていた感じかな。
それで僕もゴールハイライトを見ていたんだけど、ファンの人たちがビッグフラッグを振っているよね。それに日本のファンは世界中で自分のチームを応援する。ヘルシンキにも来ていた。それで日本のファンはみんなフットボールを愛していると知れたんだ」
――ご家族も日本に縁があるそうですね。
「実は僕、パトリック・エムボマのいとこなんだよ。彼がJリーグでプレーしていて、日本でレジェンドになっていることも知っていた。彼とも話したんだけど、日本のことを本当に愛しているんだよね。いまエムボマは指導者になっていて、Jリーグで監督をやりたがっているんだと思う」
――エムボマからは日本についてどんなことを聞きましたか?
「彼はガンバ大阪でプレーしていたよね。タイトルも獲得して、いくつも美しいゴールを決めていた。クラブのレジェンドだということも聞いた。彼からではないんだけど、ヘルシンキにいた時『BBC』で1人の日本人選手を取り上げていたんだ。
もうすぐ50歳でJ2でプレーしているというストライカー……そう、カズだ。昨シーズンは48歳でゴールを決めたそうだね。エムボマより年上だし、興味をそそられた。すぐにPCを開いていろいろ調べたよ。彼は日本のレジェンドで、本当に尊敬されている選手だとわかった。
ジュビロ磐田にいるジェイ・ボスロイドとも話した。彼とはイングランドで何回も対戦したことがあって、最近もどうしているか追っていた。直接チャットしたけど、彼は日本についてたくさんポジティブなことを言っていたし、大好きみたいだね」