なでしこジャパンの佐々木則夫監督【写真:編集部】
日本サッカー協会(JFA)は18日、なでしこジャパン(日本女子代表)の佐々木則夫監督の退任記者会見を行なった。
同監督は「なでしこでの経験は大きな宝物」と語り、満足感を示した。世界大会で高い成績を残せたことについては選手のクオリティの高さを挙げた。また、育成年代の監督も経験した後にトップチームの監督に就任したことも成功の要因とした。
「U-19代表コーチに就任した際に、女子選手のクオリティの高さに驚きました。フィジカルがなくても連携の素晴らしさを活かしてここまでやってきました」
今後の日本サッカー界との関わりについては「今後については何も考えていません」と明かした。後任監督については「世界と日本の足元を確認してよいチームを作ってください」と語った。女子サッカー界全体のレベルアップを強調し、「世界で戦うことは難しくなっている」と激励の言葉を残した。
選手たちへ伝えたいことを聞かれると「よくついてきてくれた」と感謝を示した。
「若干頼りない私だったと思います。選手の包容力があってこそでした。ありがとうと言いたいです」
佐々木監督は2006年に大宮アルディージャのユース監督から、なでしこジャパンコーチに就任した。2008年にはなでしこジャパン監督に就任し、2011年FIFA女子ワールドカップ優勝、2015年同大会準優勝、2012年ロンドン・オリンピック準優勝を成し遂げた。
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