「女子サッカーを文化に」の実現には何が必要?
「男子サッカーと女子サッカーを比べることは出来ない」
2013年12月、スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが自国のメディアに対して上記のような発言をしたことが大きな波紋を呼んだ。これは「女子選手の個人的偉業には高級車ではなく俺のサイン入り自転車をやるよ」という「イブラ節」とセットで報じられたことによってゴシップ的なニュースとして扱われてしまったのだが、男子サッカーと女子サッカーを考えた場合、とても示唆に富んだコメントである。
周知のとおり、なでしこジャパンはリオデジャネイロ五輪のアジア予選で敗退し、本大会への出場権を逃した。これを受けて、女子サッカーの人気が低下するのではないかと危惧する声は少なくない。
女子サッカーリーグは14日、三井住友カードらこれまでのスポンサーと継続して契約を結び、新たに三越伊勢丹ホールディングスと契約したことを発表した。だが、相次ぐスポンサー撤退や観客数の減少が今後ないとも言い切れない。
よく「女子サッカーを文化に」という言葉を目にする。だが「文化にするためにはどうすればよいか」という視点が決定的に欠けているように思えてならない。今後、日本だけでなく世界の女子サッカーがさらに発展していくにはどうすればよいか。そのためには、女子サッカーを男子サッカーと別のスポーツとしてとらえてみるのもよいかもしれない。その点をふまえて、ここでは2つ提案したい。
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