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岡崎慎司に漂う“危険な臭い”。「怖さが出た」ストライカー、さらなるゴールへの期待感【現地レポート】

日本代表FW岡崎慎司は、ニューカッスル戦で劇的なオーバーヘッドによるゴールを決め、世界中から脚光を浴びる存在となった。そして、レスター・シティはいまだ首位に立っている。しかし、岡崎がプレミアリーグで決めた得点は5点。さらなるゴールを奪うために、岡崎の中には周囲も驚くほど意識の変化が見られていた。自らも「怖さが出てきた」と語った岡崎には、ストライカーとして危険な臭いを漂わせている。
(文:Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 )

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo by Getty Images

劇的オーバーヘッドで脚光を浴びた岡崎。目指すは「10得点以上」

岡崎慎司
劇的なオーバーヘッドでゴールを決めた岡崎慎司【写真:Getty Images】

 直近のリーグ戦、第30節の対ニューカッスル戦では、勝負を決する劇的なオーバーヘッドで日英のみならず、躍進レスターに注目する世界中のメディアからも脚光を浴びた岡崎慎司。

 シーズン佳境に入る3月中旬時点だが、大方の予想を反していまだに首位をひた走るレスターにおいて、今季がプレミアリーグ初挑戦となる岡崎は28試合に出場。そのうち先発起用は21試合で、直近のリーグ戦は10戦連続スタメンを飾っている。いわば、暦が新しくなって以来、11戦中10試合で先発ラインナップに名を連ねているわけである。

 はたから見ればレギュラーを奪った感もあるが、本人は「いつでも代えられる可能性がある」と常に危機感を持ってプレーし続けている。そんなストライカー岡崎慎司にとっての最大の悩みの種は、やはりゴールの少なさである。

 開幕から一貫して、起用される際は4-4-2の2トップの一角となるセカンドトップ。重要な試合でスーパーゴールを放ちチームを勝利に導いたとはいえ、ホームでの得点は先日のニューカッスル戦が初だった。さらに総得点数にしても、シーズンが始まって7ヶ月間経過した現時点で5点(FA杯を含めれば6点)では、フォワードとしては心もとない数字と考えられても仕方ない。

 もちろん、前述のとおり、岡崎自身はこの数字に満足はしていない。ブンデスリーガで2季連続二桁得点を達成した自負もある。そのために岡崎はシーズン途中からモデルチェンジをして、さらに「リーグ戦だけで10点以上を目指す」という明確な目標を定めたわけだ。

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