ユベントスが抱えるいくつもの不安要素
過去のデータを参照すれば、ホームでの1stレグを2-2で終えたチームが勝ち抜けたケースは2度しかなく、その確率はわずか16%だ。一見、『ホームでの1stレグは2-2の引き分け』と言われるとイーブンな確率に思われるが、実際は2つのアウェイゴールを持つバイエルンがかなり有利なのである。
大手ブックメーカー『ウィリアムヒル』のオッズによれば、ユベントスの勝ち抜けは5.00倍、バイエルンの勝ち抜けは1.14倍となっており、バイエルンの突破を予想する人がやはり多い。
ユベントスは引き分けでもスコア次第で突破が決まるが、0-0または1-1では敗退が決まるため、引き分けの場合は3-3以上でなければならない。
しかし、バイエルンが今季の公式戦で3点以上奪われたのは1度しかなく(リーグ第15節ボルシアMG戦で1-3の敗戦)、リーグ戦では26節時点で13失点。2試合に1失点しか許していない計算になる。
それを踏まえると、ユベントスがバイエルン相手に3得点を奪うのは至難の業。とすれば、ユベントスが突破を決めるためにはロースコアであっても敵地で勝利を目指すのが現実的だろう。
だが、直近10年間の対戦成績(1stレグは除く)で、バイエルンが5勝しているのに対してユベントスは2005年11月のグループステージにホームで挙げた1勝のみ。相性は決して良いとはいえない。
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