勝機はある。しかし実際の可能性は…
昨シーズンと今シーズンのユベントスを比べたときによく話題にされるのがテベス、ビダル、MFアンドレア・ピルロたちの退団が中心にあがる。しかし、ロッカールームで多大な影響があったMFシモーネ・ペペ、GKマルコ・ストラーリ、FWアレッサンドロ・マトリといった「コンテ・ボーイズ」たちが去ったのも同じくらい影響があったのも記しておきたい。
今シーズンは「何も勝ち取れないのでは?」と、イタリアでも日本でも心配されていた。大幅な“リニューアル”をしたチームにしては、本当に素晴らしい躍進と言える。仮にCLで負けたとしても悪いシーズンではない。
少し乱暴な言い方にはなるが、バイエルンのホームスタジアムで勝利するには、ちょっとした「運」が必要だ。私自身、ユベントスが勝つ確率は25~30%くらいだと思っている。
しかし、サッカーは何が起こるか分からない。信じられないミスをバイエルンがする場合もあるだろうし、ユベントスがしてしまう可能性もある。信じられないようなゴールで勝つときもあれば、それによって負ける場合もあるからこそフットボールは、世界中で愛されるスポーツなのだ。
バイエルン戦はカルチョ復権のため、ユベントスに懸かる期待は大きい。そしてもし勝利することができるのであれば、それはビアンコネーロの真の復活を意味するものになるだろう。
(文:チェーザレ・ポレンギ 取材協力:ユベントス・ジャーナル)
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