重要なのはプレスのかけ方とサイドチェンジ
非常に大事になってくるのは“真ん中”に、うまくプレッシャーをかけること。先発が予想されるMFクラウディオ・マルキージオ、MFポール・ポグバ、MFサミ・ケディラだけでなく、1stレグ同様マンジュキッチからのプレスが鍵になる(ただし怪我で欠場の可能性が高い)。
ただ、バイエルンはハイプレスへの対応に慣れている選手が多いことから、むやみにボールを獲りに行くとMFとDFの間にスペースが生まれ、そこを突かれる可能性が高いためある程度の持たせてからのほうが効果的だと思われる。また、バイエルンの最終ラインは実質2人で守っているからサイドチェンジがかなり有効になる。
攻撃に移るときに注意したいのは中盤でのドリブルだ。バイエルン相手にこの選択はあまりにリスキー。実際、トリノでの1失点目はケディラのドリブルのミスから生まれているため極力避けたい。
1stレグの60分はバイエルンが良かったが、最後の30分はユベントス優勢で終えたことを考えると、“完璧”な前半を戦いたい。仮にビハインドで終えると、かなり厳しいと状況に陥る可能性が高い。
またジョゼップ・グアルディオラは、ときに奇策を用いる。昨シーズンの準決勝バルサ戦で、慣れ親しんだカンプ・ノウに凱旋するとハイラインのハイプレスを採用し0-3で返り討ちにされた過去は、ユベントスがセカンドレグに向けて抱く小さな期待だ。
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