バイエルンに勝利したチームにはある特徴が
国内リーグ連覇中のドイツ王者バイエルン・ミュンヘンとイタリア王者ユベントスが激突したチャンピオンズリーグ(CL)ベスト16の1stレグは、2-2のドローゲームに終わった。
ホームでの試合を落としたことで不利になったのは間違いないが、2ndレグをネガティブに迎える必要はまったくない。MFアルトゥーロ・ビダルのハンドが見逃されるなど不運な面もあった。もし笛が吹かれていたならPKだった。そして、勝機もある。
バイエルンの国内リーグでの戦績をみると26戦21勝3分2敗。絶対王者に土をつけたのは、昨年12月の第15節ボルシア・メンヒェングラートバッハと今年3月の24節マインツのみである。
特筆すべきは、2チームとも「5バック」でバイエルンと戦っていることだ。またスコアレスドローに終わった25節のボルシア・ドルトムントも守備ラインに5人を配している。バイエルンは基本ポゼッションサッカーをし、時に「5トップ」で攻める。ところが5バックで守られると、なぜか攻めあぐね2敗している。
だからこそ「5バック」を推したい。
ユベントスの3バックは世界屈指の実力がある。ジョルジョ・キエッリーニが怪我から戦列復帰すれば問題ないが、もし欠場した場合、右からステファン・リヒトシュタイナー、ボヌッチ、アンドレア・バルザーリで臨みたい。
ダニエレ・ルガーニもいるが、コッパ・イタリア準決勝のインテル戦で“青さ”を露呈したことを考えると、今回は使わないほうが賢明だ。才能はあるが、まだあまりにも若い。
WBには右にフアン・クアドラード、左にはパトリス・エヴラではなくアレックス・サンドロを据えたい。前者は年齢的にスピードの衰えがみられ、縦に速いロッベンやドウグラス・コスタとは少々ミスマッチに思える。その反面、後者は攻撃のバリエーションが増えるし、最近ではセットプレーで輝きを放っている。