FW、国内合宿でアピールに成功した小林悠が復帰か
左右のウィングとCFは複数のポジションで起用される選手が多く、明確に分けるのは難しいが、基本的には左の原口元気(ヘルタ・ベルリン)、宇佐美貴史(ガンバ大阪)、右の本田圭佑(ミラン)の3人が順当。もう1人はJリーグですでに3得点をあげ、国内合宿で気を吐いた小林悠(川崎フロンターレ)が有力か。
同じ国内合宿組の永井謙佑(名古屋グランパス)と齋藤学(横浜F・マリノス)も特徴はアピールしたが、筆者の見解としては小林の方が代表での要求に応えるプレーができていた。
乾貴士(エイバル)の奮闘も目立つが、小林の方が南野のいない右サイドにはめやすい。就任時から好評価を口にしながら、けがで招集できなかった事情もあり、ここで選出される可能性が高い。
CFは岡崎慎司(レスター)が順当で、金崎夢生も代表合宿でほとんど別メニューだったとはいえ、ベガルタ仙台戦に先発出場しており、シンガポール戦で復帰ゴールを決めるなど存在感を示したことから、引き続き選出されることが有力だ。
ただし、国内合宿でフルメニューをこなした興梠慎三(浦和レッズ)はアビスパ福岡を相手に2得点をあげ、高い位置をキープしながらゴール前で勝負するというハリルホジッチ監督の要求に目の前に応えており、招集に値するインパクトだった。
オランダでここまでリーグ13得点を記録しているハーフナー・マイク(デンハーグ)が選ばれる可能性も十分にあるが、このタイミングかどうかというところ。どちらにしてもより厳しい戦いとなる最終予選で大きな武器になりうるため、今回見送られたとしても、キリンカップで選ばれる可能性は高いと見る。
【FW(6人)】
順当:本田圭佑、原口元気、宇佐美貴史、岡崎慎司
有力:小林悠、金崎夢生、興梠慎三
候補:乾貴士、永井謙佑、齋藤学、ハーフナー・マイク
(文:河治良幸)
【了】