流れからの決定機ではマドリーを上回ったラス・パルマス
ホームで行われたセルタ戦での7-1の大勝からチャンピオンズリーグを挟んで迎えたアウェイでのラス・パルマス戦。現在15位の昇格組であり、本来であればアウェイでも圧倒的な勝利が期待される相手だが、今季のマドリーはアウェイというだけで一抹の不安を抱えている。
しかも、ラス・パルマスは15位の昇格チームとはいえ、第25節のバルセロナ戦では敗れながらも内容では善戦。その後の3試合ではエイバルやビジャレアルという上位のチームを相手からも勝利を挙げて3連勝中と好調の中にある。
その不安はキックオフから徐々に高まっていく。ラス・パルマスはバルセロナ戦と同様に4-1-4-1のシステムでマドリーの中盤に激しいプレスをかける。その結果、マドリーは90分間で11回もボールを失い、ラス・パルマスはショートカウンターから決定機を作り出していた。
マドリーのGKケイラー・ナバスが5回のセービングでゴールを守ったことで、ラス・パルマスの得点は1点にとどまったが、流れからの決定機という点では確実にマドリーを上回っていた。
それでも結局はセットプレーからの2点からマドリーが勝ち点3を手にし、ラス・パルマスは勝ち点を得られなかったという事実のこの両チームの差があるといえる。
【次ページ】ボールタッチ最少。孤立したセンターFWロナウド