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代表 9年前

開催国としてEUROに臨むフランス。メンバー発表前最後の試合で“滑り込み”を狙う選手たち

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

レンヌで爆発中の“ラッキーボーイ”候補

 今大会ではディアラの経験を重視し、若いギラボギはユーロ後のW杯予選から、という策も、2018年まで契約を延長したデシャン監督の脳裏にはあることだろう。次回のロシア大会でも27歳と、ギラボギはまだこれから先がピークだ。

 国内組では、レンヌで9得点と18歳にしてチームのトップスコアラーのウスマン・デンベレも注目の的だ。つい先日のナント戦ではハットトリックを決め、彼の招集を望む声は日増しに高まっている。

 スピードスターで、単独ドリブルからマーカーを振り切ってゴールを決めるのが得意のパターンだが、まだ荒削りで、自分のフォームも完成されていない感じだ。ただ、ゴールへのどん欲さとあれこれ考えずシンプルにプレーする活きの良さがうまく回っている、いわゆる“持ってる”男。

 デシャン監督も彼については観察を続けていると語っている。

 ビッグな大会ではラッキーボーイが登場するものだが、往々にして彼らはそのときの「旬」の選手だったりする。

 能力に加えて、その選手がその時味方につけている「運」や「勢い」を同時に呼び込むことも、チーム選考にとってはひとつの重要な要素だ。

 3月の親善試合、デシャン監督はどのようなメンバー表を用意してくるだろうか。

【了】

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