人材豊富で激戦区となるアンカー
パイエは過去にメディアに対して「なぜ自分が呼ばれないか理解できない」と発言し監督の心象を悪くしたことで、代表キャリアは終わっている、と報じるフランスのメディアもある。だが、チームにプラスをもたらす存在であれば、デシャン監督が選考の対象にするのは間違いない。
ただ、サンテティエンヌやマルセイユ時代も、所属クラブでは常に好パフォーマンスを見せるが、そうして代表に呼ばれるとまったく同じ輝きが出せないのが彼の残念な特徴でもある。指揮官としては一発勝負のトーナメントで使うには、ギャンブル的な存在であるのも確かだ。
そして、ブンデスリーガのウォルフスブルグに所属するジョシュア・ギラボギ。
守備的MF、あるいはピッチの中央で攻守の切替を担うポジションを定職とする。
デシャン監督はパワーと俊敏さを兼ね備えたギラボギに早くから注目し、22歳だった2013年の夏にはフランス代表に招集し、親善試合のブラジル戦では先発で起用している。
しかし翌年の本戦では、直前に右腿のハムストリングを負傷してメンバー入りは叶わなかった。
育成クラブのサンテティエンヌからアトレティコ・マドリーに移籍した後、昨年からウォルフスブルグに2年間のローン中で、リーグ、欧州カップ戦とも主力として出場回数を重ね、安定したパフォーマンスを見せている。
彼の場合、問題となるのはレ・ブルーの同じポジションにすでに人材が豊富なことだ。キャバイエを筆頭に、マンチェスター・ユナイテッドでレギュラーのシュナイデルラン、そして、今季マルセイユに加入して以来、ハイレベルのパフォーマンスを持続している31歳のベテラン、ラサナ・ディアラもいる。
ディアラは5年ぶりに招集された昨年10月のアルメニア戦で先発フル出場し、周囲をあっと言わせる質の高いプレーを披露した。PSGで同じポジションを務めるチアゴ・モッタもつい最近「このポジションで彼は現在世界トップクラス。どのチームも彼のようなプレーヤーを必要とする」と絶賛している。