フル回転で満身創痍。懸念されるコンディション面
ただキエーヴォは、そういった中央からの崩しをさせてもらえないチームの一つだ。前線から積極的にプレスが掛かり、後方のスペースも組織的に埋められる。中盤ではリッカルド・モントリーボが引き続き欠場し、前節同様パスの崩しに手間取る恐れも出てくる。
その状況下でフリーの位置へ動き、中盤からボールを呼び込めるかが勝負だ。右のインサイドMFとして使われるのは誰になるのか今の時点では不明だが、うまく動いてボールを引き出したい。
ただその上で心配されるのは、やはりコンディションだろう。戦術的にも選手の頭数という意味でもバックアップが少ない中で、本田は年明けからほぼフル回転を強いられてきた。果たしてリカバーはどれだけできているのか。前節のサッスオーロ同様、キエーヴォもまた良く走る。ハードワークで相手を凌駕しつつ、FWとして攻撃への絡みをさらに増やすことができるか。
4-3-3に戦術を変更するというニュースが流れたとき、WEB記事のコメント欄には「本田の調子は最近良いから、むしろFW起用は良いアイディア」という反応もあった。このところの活躍で本田に対するファンの評価は上がっており、前節のゴール失敗にもかかわらずファンは本田にポジディブな印象を抱いているようだった。その期待に応えるパフォーマンスを望みたい。
【了】