前半4得点、すべてを生み出したメッシ
“完璧な機能美”。この言葉を追い求めて多くのクラブ、指揮官、選手たちは試行錯誤し、サッカーそのものが変化し進化し続けている。
リーガエスパニョーラ第29節、バルセロナはホームにヘタフェを迎えた。前節からネイマールが復帰し、ルイス・スアレスをベンチに温存。ムニルがセンターFWに入り、アンカーにはセルジ・ロベルト、右インサイドハーフにアルダ、右SBにビダル、左CBにマテューが入った。
カンプ・ノウを舞台としたバルセロナに勝つ術はない。この一戦では、前半の45分間で4点を奪いハーフタイムを前にして試合を終わらせた。
その1点目は8分、メッシのスルーパスから左サイドを抜け出した左SBジョルディ・アルバのクロスをヘタフェのMFフアン・ロドリゲスが弾いてオウンゴール。その直後の11分には再びアルバのクロスからネイマールが倒されPK。メッシのシュートはGKグアイタが止めた。
それでも19分にはイニエスタとのパス交換から右サイドでボールを受けたメッシがダイレクトにゴール前へ入れると、ムニルがヘディングで飛び込んで2点目。32分にはメッシのスルーパスに反応したネイマールが決めて3-0。40分にはメッシ自ら決めて4-0とした。
その間、バルサは文字通り試合を支配した。343本のパスを繰り出して309本を通し、69.8%のポゼッションを記録。5回のチャンスメイクで10本のシュートを放った。
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