トゥヘルは抜本的なローテーションを選択するのか
シュミットは、BVBの前線の3人を警戒しながら、また監督トゥヘルのことも格上とみなしているようである。
「おそらくトーマス(・トゥヘル)との戦術的な戦いにはならないだろうね(笑)というのも、我々にとっては、この試合は情熱的な戦いとなるに違いないからだ」
しかしこの言葉を額面通りに受け取ることはできないだろう。バイエルン戦では、組織立った守備からのカウンターで、ドイツ王者との「戦術的な戦い」を制した。昨年10月16日に行われた前半のドルトムント戦を振り返っても、0-2で敗れはしたが、果敢なハイプレスでBVBを苦しめている。今回の対戦も、ドルトムントにとっては簡単な試合にはならないだろう。
シュミットは言う。
「しかし我々は勇気を持って大胆であることは可能だ!」
10日付の『キッカー』誌は、ドルトムントの先発予想を次のとおりとする。
【GK】ビュルキ、【DF】ギンター、スボティッチ、ベンダー、ドゥルム、【MF】シャヒン、ギュンドアン、香川真司、【FW】カストロ、ロイス、オーバメヤン。
10日のヨーロッパリーグ、トッテナム戦に3-0で勝利したことで、トゥヘルはローテーションを行うと『キッカー』誌は見ている。
しかしトッテナムとの第1戦を3-0で勝利したことを考えると、第2戦は比較的余裕を持って臨むことができる。また各国代表戦の開催に伴う中断期間まで、残すところトッテナムとの第2戦と20日のアウクスブルク戦の2試合のみだ。
マインツ戦で抜本的なローテーションを行うかどうか。それが、トゥヘルが「マインツが5位にいることはまぐれじゃない」と捉えているかどうかの、1つの指標となりそうだ。
【了】